V.一元配置の分散分析




(例題)ある教科に関する教授法が改訂され、新しく2種類の教授法A,Bが開発された。従来の教授法Cを含め3つの教授方の効果を確認するため、それぞれの教授条件にランダムに7人づつ割り当て、以下の結果が得られた。

A条件 B条件 C条件
8 5 4
7 4 2
5 5 2
6 7 4
7 6 3
8 7 4
5 5 3



課題4.上の例題を分散分析し、有意差が見られたら多重比較をしてみよう


1.例題のデータをデータービューへ入力する。

 エクセルの分散分析と違って、SPSSでは独立変数、従属変数というという形でデータを入力します。この例題では、独立変数が教授法で3水準(A条件、B条件,C条件)です。従って、「教授条件」という変数をまず作って、それぞれ1〜3の値を割り当てます。次いで、「成績」という変数を作りその列に「教授条件」の水準に対応した値を入力します。


2.分析メニューから「平均の比較」→「一元配置の分散分析」を選択する。

3.「因子」のところに「教授条件」、「従属変数」のところに「成績」を入れる。

4.出力させたい統計量を指定し、OKを押す。

5.分散分析が有意であることを確認したら、「その後の検定」のオプションから、「scheffe」「TukeyT」「bonferroni」などを選び多重比較をします。

 補足)多重比較の手法は沢山あります。手計算の時代はTukeyかscheffeでした。scheffeは検定基準が厳しく、Tukeyはそれに比べて甘いという傾向がありますが、Tukeyはセルの繰り返し数が等しくないと計算できないと言われています。SPSSではそれでも計算してくれます。ということで、まずはscheffe、場合によってはbonferroniという選択が妥当のようです。

 成田滋(1997)によれば、検定力の厳しさTurkey < Bonferroni < Scheffe の順だと言うことです。




結果の読み方、まとめ方

・分散分析表はこのまま使って良いですが、「グループ間」というのが要因の効果で、「グループ内」が残差です。

・多重比較の結果は、採用する手法の結果だけを論文に書きましょう。出力のままではわかりにくいので、「多重比較(scheffe)の結果A、B>Cという差が認められた。」などや

A B C
A    
B    
C

と表として具体的にまとめた方が良いでしょう。