東北大学 大学院教育学研究科・教育学部

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大学院案内 研究科長挨拶

社会環境の変化に応え、
新しい教育科学の探究を。

東北大学 大学院教育学研究科長・教育学部長

工藤 与志文KUDO, Yoshifumi

工藤 与志文

今日まで東北大学大学院教育学研究科は、教育に関する理論的基礎に支えられた高度な専門的知識と技能を備え、社会的要請を敏感に察知するとともに、自ら問題を発見し、教育に関する諸問題の解決を具体的に推進しうる人材の養成をめざし、研究教育活動を推進してきました。しかしながら、「教育」は社会現象の一つであり、社会が大きく変動することによって、解決すべき問題もまた変わりうることはいうまでもありません。特に、情報コミュニケーション技術の発展、またそれに伴うグローバル化の進行は、社会環境に前例のない形で影響を与えています。教育環境もまた例外ではありません。教育の情報技術化が予想を上回る速度で進行していることはその証左といえます。教育学研究科がその使命を果たそうとするならば、このような変化に敏感でなくてはなりません。

その一方で、「教育」が抱える問題の中には、より根本的・根源的なものも多く含まれています。たとえば、今話題となっている「いじめ」問題あるいは学習意欲の向上、思考力の育成などの教育的課題は、最近になって新たに生じてきたものではありません。これまでも繰り返し議論の対象になってきたことは、教育研究の歴史をひもとけばすぐにわかることです。いわゆる「古くて新しい問題」は教育の世界にたくさんあります。このような問題に対処するためには、問題の新しさだけに目を奪われることなく、先人たちの研究成果をふまえて議論するだけの学問的教養が必要となります。

以上のような現状認識に立ち、教育学研究科は新しい組織に生まれ変わることを決断しました。すなわち、教育情報学研究部・教育部と統合をはかるとともに、従来の研究コースの見直し・再編をおこないました。まず、教育情報学研究部・教育部との統合により「教育情報アセスメントコース」を新設し、教育の情報技術化に的確に対応しうる人材の育成をめざします。さらに、「グローバル共生教育論コース」を新設し、近年のグローバル化の流れをふまえ、多文化共生という観点から教育研究をすすめる人材の育成をめざします。また、「臨床心理学コース」では、国家資格の専門職である「公認心理師」に対応するためのカリキュラムを整備します。「生涯教育科学コース」「教育政策科学コース」「教育心理学コース」では、哲学・行政学・政治学・社会学・心理学などのディシプリンにもとづく教育科学の探究をさらに進めます。

新しく生まれ変わった教育学研究科において、高い志をもった学生のみなさんとともに、新しい教育科学の探究を進めていけることを心より願っています。