東北大学 大学院教育学研究科 教育学部 教員甲斐 健人
- 研究内容
高校部活の文化社会学的研究/山村の存続と身体文化/スポーツの肥大化と生活実践/体育の社会学
スポーツに取り組む人々の姿に学びながら、現代社会や学校について社会学的に考えてきました。山村住民や農業高校生徒など、「構造」の「下層」に位置づくともいわれる人々の視線を大切にしています。近年は、スポーツの肥大化に誘われるようにしてスポーツにのめりこむ人びとについて、「暮らしが成り立つ」という視点を取り込んだ方法論を模索しています。また、生の過程が多様化する中で、生涯にわたって身体と向きあう必要性についても関心をもっています。
- 授業科目(講義題目)
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- 学部
- 生涯学習論演習Ⅳ/社会教育演習(スポーツの社会学を学ぶ)
- 大学院
- スポーツ文化論特論Ⅰ(メガ・スポーツイベントとその地域社会へのインパクト)
- スポーツ文化論研究演習Ⅰ(スポーツ・体育社会学研究の構想と展開)
- 生涯学習論合同演習Ⅰ(生涯学習研究の新動向)
- 生涯学習論合同演習Ⅱ(生涯学習研究の新動向)
- 生涯教育科学特別研究Ⅰ(生涯教育科学研究の方法と分析Ⅰ)
- 生涯教育科学特別研究Ⅱ(生涯教育科学研究の方法と分析Ⅱ)
- 主な研究指導テーマ
- 運動部集団の分化と周縁人に関する研究
- 総合型地域スポーツクラブと地域の内発性
- プロスポーツの意味の溶解・その光と影:プロ野球関西独立リーグのでのフィールドワークを通じて
- 食の安全と生産者・消費者の空間共有に関する研究:「結いの田うじ」の事例から
- 主要業績
- 『メガ・スポーツイベントの社会学:白いスタジアムのある風景』(共著)、南窓社、2006
- 『現代スポーツの社会学:課題と共生への道のり』(共訳)、南窓社、2011
- 「学校体育と生涯スポーツに関する覚え書き」『奈良女子大学スポーツ科学研究』14、2012
- 「農業高校運動部員の『経歴』と進路形成:『底辺』における能動性の再評価」『ソシオロジ』44-2、1999