教員紹介八鍬 友広
- 研究内容
日本におけるリテラシーの展開過程についての歴史研究
人間形成や教育のあり方は、歴史的に大きく変化してきました。いまも、その変化の途上にあるといってよいでしょう。その意味で私たちは,誰もが一人の登場人物として歴史のなかを歩んでいるということができるかもしれません。歴史研究は、最終的には、このように歴史的な存在である私たちの「現在」というものを、マクロな視点から理解することを目指すものだと思います。このような研究に貢献することを展望しつつ、日本におけるリテラシーの展開過程、ならびに近代学校というものが人間になにをもたらしたのかということについて研究していきたいと思っています。
- 授業科目(講義題目)
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- 学部
- 人間形成論演習Ⅱ(人間形成と教育の歴史演習)
- 人間形成史講義Ⅰ(日本における教育の成り立ち)
- 大学院
- 人間形成学概論Ⅱ(人間形成の歴史)
- 人間形成史研究演習Ⅰ(教育社会史演習)
- 人間形成学合同演習Ⅰ(人間形成学の研究方法)
- 人間形成学合同演習Ⅱ(人間形成学の研究方法II)
- 主な研究指導テーマ
- 部活動の歴史
- 朝会の歴史
- 良妻賢母主義と教育
- 学校制服の歴史
- 外国語学校の歴史
- 生活綴方教育の歴史と課題
- 地域における運動会の展開
- 文具の歴史
- 絵本と教育の歴史
- 主要業績
著書
- 八鍬友広『闘いを記憶する百姓たち』吉川弘文館、2017年
- 明治維新学会編『講座明治維新 第10巻 明治維新と思想・社会』(共著)、有志舎、2016年
- 大戸安弘・八鍬友広編『識字と学びの社会史-日本におけるリテラシーの諸相-』(共編著)思文閣出版、2014
- 辻本雅史編『知の伝達メディアの歴史研究-教育史像の再構築-』(共著)思文閣出版,2010
- 松塚俊三・八鍬友広編『識字と読書-リテラシーの比較社会史-』(共編著)昭和堂,2010
- 八鍬友広『近世民衆の教育と政治参加』校倉書房,2001
論文
- 八鍬友広,識字の歴史研究と教育史,教育思想 第45号,2018(予定)
- 八鍬友広,明治期滋賀県における自署率調査、研究年報 第64集第2号(東北大学大学院教育学研究科),2016
- 八鍬友広,明治維新期の郷学に関する一考察,地方教育史32号,2011
- 八鍬友広,近世社会と識字,教育学研究70巻4号,2003
- 八鍬友広,近世的社会秩序の形成と民衆,日本の教育史学 第45集,2002