教員紹介澤田 哲生
- 所属講座
- 教育学
- 担当分野
- 人間形成論
- 専門領域
- 人間形成史
- 担当コース
- 学部/教育学
- 大学院/生涯教育科学
- 研究内容
現象学/現象学的人間学/人間形成に対する現象学的アプローチ
19世紀末にドイツ語圏で創設され、20世紀にフランス語圏で発展した現象学という思想が専門です。モーリス・メルロ=ポンティ(Maurice Merleau-Ponty, 1908-1961)とマルク・リシール(Marc Richir, 1943-2015, 私の師匠だった人です)の現象学を主に研究しています。
現象学という哲学は精神病理学や発達心理学とも深いつながりがあるので、近年は現象学的人間学という枠組みで、人間形成における病や幼年期といった現象の考察も研究テーマとしています。- 授業科目(講義題目)
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- 学部
- 教育学概論(現代教育学の課題)
- 教育学研究入門(教育諸研究への誘い)
- 教育哲学講義Ⅱ(病理的現象への現象学的なアプローチと人間形成)
- 大学院
- 人間形成史特論Ⅱ(モーリス・メルロ=ポンティの『知覚の現象学』と人間形成)
- 人間形成史研究演習Ⅱ(モーリス・メルロ=ポンティの『知覚の現象学』講読)
- 人間形成学合同演習Ⅰ(人間形成学の研究方法)
- 人間形成学合同演習Ⅱ(人間形成学の研究方法II)
- 主な研究指導テーマ
令和4年4月に着任しました。西洋近現代の哲学、倫理思想、人間学等々を研究指導します。それと並行して、哲学および思想の他の科学(精神病理学、精神分析、発達心理学、教育学等々)との学術的関連なども研究指導します。
- 主要業績
著書
- Levinas et Merleau-Ponty : Le corps et le monde (共著), Hermann (France), 2023.
- 『幼年期の現象学 ソルボンヌのメルロ=ポンティ』人文書院、2020年。
- Aux marges de la phenomenologie : Lectures de Marc Richir (共著), Hermann (France), 2019.
- 『メルロ=ポンティと病理の現象学』人文書院、2012年。
論文(※下記URLを参照)
訳書
- モーリス・メルロ=ポンティ、『子どもの心理-社会学 ソルボンヌ講義 2』(共訳)、みすず書房、2023年。
- マルク・リシール、『マルク・リシール現象学入門 サシャ・カールソンとの対話から』(共訳)、ナカニシヤ出版、2020年。