寄付

東北大学教育学部・教育学研究科「みらいの教育研究支援基金」開設にあたって

研究科長

 1922年に東北帝国大学に法文学部が設置されて、今年2022年はちょうど100年の節目の年にあたります。教育学部の前身となる教育学講座も、この翌年法文学部に設置されました。教育学講座の初代教授は、『理論的教育学』の著者として有名な篠原助市でした。また、1911年に東北帝国大学初代総長に就任された沢柳政太郎も教育学者であり、『実際的教育学』を著しました。理論と実際の両面に関する教育学の著者が、いずれも東北大学および教育学部と深い関係があることは、東北大学における教育学の成り立ちと関連して興味深いものがあります。

 私たちは、このような東北大学教育学部・教育学研究科の伝統を踏まえつつ、常に未来の教育について思いを馳せ、教育への研究と学生の教育に励んで参りました。このような研究と学生への支援をこれからの100年に向かって一層強化していくため、この度私たちは、「みらいの教育研究支援基金」を開設し、皆様へのご支援・ご寄附をお願いすることといたしました。教育は、未来の社会の要請に応えるものでもあります。皆様の、絶大なるご支援・ご協力をお願い申し上げる次第です。

東北大学 大学院教育学研究科長・教育学部長
野口 和人